スペイン暮らし

スペイン島暮らし中。スペイン人のマリド(夫)と2人暮らし。

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愛すべきこの国の住人

スペインに住んで1年がたった。

前に、こんな記事を書いたら、たくさんの人が目を通してくださったみたいで、有難い。

 

eresunica.hatenablog.com

 

感謝と同時に、嫌な目にあった、たった1回のこと記事にして、1年間でスペイン人のみんなから良くしてもらったことを書かないのは、すごく申し訳ない気持ちになった。

なので、この記事で、普段の生活で、どんな風にスペイン人と関わっているのかについて書きたいと思う。

 

 

例えば、今日。

 

スーパーへ出かける。

マンションの玄関で住人と遭遇。(掃除中のフランシスコ氏ではない)

フランシスコ氏については、よろしければ、こちらの記事をどーぞ。

eresunica.hatenablog.com

 

住人のおじさん、荷物をたくさん両手に持っていたので、ドアを開けてあげる私。

挨拶をしながら、私にきく。

 

「君はここに住んでいるのかい?」

そうですよ。というと、

「何階?僕は3階だよ!」

  

人との繋がりが大切なスペイン、同じマンションに住む人同士の挨拶は当たり前で、お互い気にかけあったりすることも珍しいことではない。

「挨拶できてよかったよ、親切にありがとうね、ワパ。」

 

ワパとは、曲げわっぱのことではない。

親しみを込めて、名前代わりに呼ぶ時の言葉。

英語でいうと、ハニーとか、スゥィーティー、ラブみたいな感じ。

スーパーに行っても、パン屋に行っても、スペイン人とちょっと喋る機会があると、誰でも気軽にそう呼んでくれる国。

こんな平べったい顔した私にも、変わらず、彼らは優しいよ。

平べったいわ、余計や

ほっといてくれ。

 

スーパにて。

魚売り場で番号札を持って順番をまつ。

スペインのスーパーは、どこも魚コーナーがあり、ズラっと氷の上に魚や貝並んでいる。日本の市場みたいな感じ。

好きな魚を必要な数やグラムで頼んで買う。

パックに入っているお魚は、種類が限られているし、値段も割高。

魚屋さんでは、基本、自分の好きなように、魚をおろして切り身にもしてくれる。

 

自分の番がきて、魚を注文する。

「魚、どうおろしてほしい?」ってお店の人に聞かれる。

エスカベチェ(スペイン料理の魚のマリネ)にしたいねんけど、どう切ってもらうのがいいかな?」

って私が店員さんにいうと、

横にいたセニョーラ1「それなら、ぶつぎりがいいわ」

突如会話に乱入。

横から店員さんに指示をしてくれる。

ちなみに、セニョーラ1とは、面識なし。

 

別のセニョーラ2

「この魚のエスカベチェなんて聞いたことないわ?」

ちなみに、セニョーラ2とも、面識なし。

セニョーラ1

「あなた知らないの?美味しいのよ!」

もういうまでもないが、もちろんセニョーラ1も2も私も全く面識なし。

 

「私は、この魚は、生ハムをはさんで、グリルにするのが美味しいってテレビで見たわよ」

どこから登場したのか、セニョーラ3も乱入。

 

私の夜ご飯で、セニョーラたち、大盛りあがり。

 

そして、エスカベチェの作り方や、別の魚の食べ方や何やら伝授してくれる。

 

自然に何のためらいもなく、人の会話に乱入するこの国の住人。

構いたい。

入りたい。

喋りたい。

グイグイきちゃう。

お節介なこの国の住人。

 

運転能力チェックテストに行く。 

日本の運転免許証を、スペインの運転免許証に書き換えするために、運動能力チェックを受けに、近所のお店へいく。

 

運転能力チェックテストっていっても、視力検査とか聴力検査、簡単なシミュレーションの身体的なチェック。

 

受付のおねーさん、私の日本の免許証をみる。

「ディオスミーオ」

スペイン語版、オーマイゴット。

 

中の検査担当のおねーさん、登場する。

2人して、「ディオスミーオ」

 

2人していう。

「びっくりするくらいに、何が書かれているかわからないわ?」

私。

「ですよね。」

 

受付のおねーさんが、突如笑い出す。

分からなすぎて、面白くなったらしい。

「何がこんなに面白いのか分からないけど、日本語って、こんなに難しいのね、って思ったら、もう、面白くて。」

って、なんか分からんけど、おねーさんが楽しそうやから、私もつられて笑う。

陽気だね、スペイン人。

 

受付のおねーさん(入力をするのが担当の彼女)ツボにはまったらしく、ことが進まないので、検査のおねーさん(入力するのが担当ではない彼女)が、私に質問しながら、変わりに入力をする。

 

入力をしながらおねーさんがいう。

 

「去年、新婚旅行に日本に行ったのよ!」

 

日本人ってわかると、日本に行ったことがあるよ、とか日本が一番行きたい国なの!って言ってくれる人が、本当に多い、スペイン。

 

彼女は、日本は本当に素晴らしい国だった。もう一度行きたい。って嬉しそうに話してくれる。

日本は思っていたよりも、ずーーっと英語が通じなくてびっくりしたこと。でも英語が分からないのに、みんなが一生懸命、自分たちを助けてくれようとしたこと。それが、とっても嬉しかったし、感謝していること。

そして、最後に、彼女は言った。

「私はあなたの国で、あなたの国の人たちにとっても良くしてもらった。だから、私の国の人が、あなたに同じことを返してくれていることを願うわ。」

 

感動やないかーい。

ありがとう、おねーさん。

そして、こんな風に言ってもらえる日本という国に生まれたことに感謝。

 

私もおねーさんに言った。

「スペインの人たち、みんな、私にとっても良くしてくれているよ。私もすごく感謝してるんだから。」

 

そんな感動の会話してる横で、

受付のおねーさん、まだ一人ツボにはまったままやけど。

もう、うちら無視やで。

 

陽気だね、スペイン人。

愛すべき、この国の住人。

 

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この国の住人の観察をしています。

よかったら、こんな記事もどーぞ。 

  

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