コロナによって変わったスペインの生活
コロナウィルスによって、3月中旬にスペイン全土に「緊急事態宣言」が発令されて、早くも3ヶ月がたった。
日々、感染者数は減少しているけど、今現在も緊急事態宣言が発令中のスペイン。
私が住むマヨルカ島の今の生活の状況を書こうと思う。
- 少しずつの緩和されている、スペインの今現在。
- 守らなければいけないルールと感染予防の対策
- スーパーでのコロナ対策
- 図書館でのコロナ対策
- 美容院でのコロナ対策
- ハグが大好きなスペイン人は今どうしているのか?
少しずつの緩和されている、スペインの今現在。
今は、国が地域ごとに分けられて、その感染者数に応じて、少しずつ緩和されていっている。
フェーズ1から3で分けられる、感染者数が減少するに連れて、フェーズ1から3に進み、緩和されていく。
私が住むマヨルカ島のあるバレアレス諸島は、今現在、フェーズ3。
フェーズ3は、島内では自由に動けるようになった。
ルールや規制はあるが、レストラン、美容院、バル、海にもいけるようになった。
必要最低限の買い物以外で外に出来なかったピーク時、その後、決められた時間の範囲で1日1時間の散歩が許された時期と、少しずつ緩和がされ、今はここまで日常を取り戻すことが出来た。
守らなければいけないルールと感染予防の対策
人との距離を2メートル以上保てない場合は、マスク着用が義務化されている。
それから、公共交通機関では、絶対にマスクをしなければいけない。
マスクをしていないと、バスや電車は乗車拒否をされる。
先週、海に行った時、市内に帰る最終バスに乗ろうとした女の子が、マスクを持っていなくて、乗車させることはできないと運転手さんに言われていた。
バスにいた別の人が、たまたま予備のマスクを持っていたので、それをもらい無事に乗ることが出来ていたので、よかった。
基本、自由でルールなんてあってないような所があるスペインだけど、マスク義務はきちんと守っている。
スーパーでのコロナ対策
私がいつも行く近所のスーパーマーケット。
コロナ前は、自分が持っていった手押し車(あの、おばーちゃんがよく持っていっているあれ)を店内に持って入ることが出来た。
カゴ代わりに直接、商品を自分の手押し車に入れて、レジで全部出して、また戻すという流れ。
今は、手押し車は入り口にあるカート置き場に置かなければいけない。
そして、アルコールジェルで手を消毒して、用意されている手袋をはめる。
カートを利用したければ、アルコールジェルとペーパーを使って、触れる部分を自分で消毒する。
そこまでして、初めて店内に入り進めることが出来る。
基本、人との距離を2メートル空けないといけないため、前の人が終わるのを距離をとって待つ。
人が多ければ、外まで行列になることもある。
店内でも、野菜コーナーは、カートを決められた場所に置いて買い物をしなければいけなかったり、魚屋さんでは、並べられている魚に近づきすぎないよう、テープが貼られていたり、細かく感染予防対策がされている。
細かすぎて、ルールがいまいちわからず、みんなドキマギ。
都度、お店の人に注意される私たち。
図書館でのコロナ対策
近所の図書館も再開された。
コロナで自宅待機になる前に、借りた本を返しにいってみた。
入り口は、2メートルごとに黄色テープが貼られて、人との間隔を保つように対策がされている
スーパーや、お店や、バル、美容院、行く場所ことにルールが違うから、入るまで、どんなルールを守らないといけないか分からない。
恐る恐る入る。
キョロキョロしながら、完全不審者の私。
「アルコール消毒忘れないで」って速攻注意を受ける。
しまった、注意して入ったのに、アルコール消毒見つけ損ねた。
日本では、コロナ前からいろんなお店の入り口にアルコール消毒があるのが良く見かけられたけど、スペインでは、コロナ前にアルコール消毒なんて見たことがなかった。
慌てて、消毒をして、借りていた本を返す。
図書館の方はみんな手袋とマスクを着用して、感染対策をしている。
他には、本を借りることは出来るけど、本に触れることは出来ない。
借りたいほんのタイトルだけ見て回って、借りたい本が決まったら、図書館の人を呼んで取ってもらう。
自習用の机の利用は可能で、自分が持ってきたパソコンやノートは広げていいみたい。
コロナ前はいつも席がみつけれないくらい、勉強する人で溢れていた図書館。
今は、人との距離を対策のため、座れる座席も限られているし、なんとなくみんな自粛しているようで、ポツポツとしか人がいない。
「アルコール消毒忘れないで」って、入ってきたおじさん怒られている。
あ、私も怒られたよ。仲間だね。
美容院でのコロナ対策
美容院は、完全に予約制になった。
入り口部分でアルコール消毒と、靴裏に消毒スプレーをかけられる。
プラスチックの袋を渡されて、持ってきたカバンはその中に入れられる。
ドリンクサービスや、雑誌もなくなった。
普段は、汚れ防止用の薄いガウンのようなものを羽織らせてくれるけど、それもない。
代用品は、プラスチックのゴミ袋。
ハグが大好きなスペイン人は今どうしているのか?
友達とあったら、ハグをして、キスをする文化のスペイン。
人の温かみを普段から感じることが出来るその文化が、今回感染を増やした要因だったかもしれないと言われているのは、悲しいけど事実。
今は、人と会ってもハグ、キスは禁止。
じゃぁ、人と会った時どうするのか?日本みたいにお辞儀?
いえ、違います。
今、彼らは、ひじとひじをつつき合って挨拶しています。
「そこまでして、スキンシップ取りたいんかーーーい」って、初めて見た時、新しいスキンシップの取りかたに笑ってしまったけど、国から指示されている正真正銘、公のルールのようだ。