パスタを歯ごたえゼロになるまで茹でるスペインの男
自称、食いしん坊隊長の私。
そして、食いしん坊副隊長に任命されているスペイン人の旦那。
知り合って９年。
そして国際結婚して１年が過ぎた。
今もなお、着地点の見えない争い事がある。
それは、パスタの茹で具合。
パスタの茹で具合についての家庭内トラブル
みなさん、ご存知であろう。
パスタを茹で具合の目安は、「アルデンテ」という事を。
少し芯が残る程度の茹で具合が、パスタが一番美味しく頂ける！！！という、イタリアン人お墨付きの茹で具合。（すいません、イタリア人お墨付きとは、少しお話を盛りました）
茹で時間をきっちり守って、一番美味しいパスタの茹で具合、アルデンテのパスタを食べたい私。
かたや、我が家のスペイン人の坊ちゃん。
パスタをふっにゃふっにゃになるまで茹でたがる。
そして、パスタを茹でながら、引き上げるタイミングを巡って、キッチンで家庭内紛争が発生する。
私「あ、時間や！パスタ引き上げるで！」
彼。「え？まだまだや」
私。「パスタの袋に書いているパスタの茹で時間の目安見てって。
パスタの製造会社が、こうして食べなさいって指示してる茹で時間やて」
彼。「いや、こんな硬いパスタは、まだ半ナマ状態で食べれたもんじゃない」
私。「いや、すでに支持されてる時間３分も過ぎとる。」
彼。「いや、こんな生で食べたら、消化に悪い」
私。「そんなふっにゃふっにゃのパスタはパスタちゃう！歯あるやろ！噛まんかい」
争いが続く。
そして、争っているうちに、パスタは刻々と彼の好きなふっにゃふっにゃへと変化をしていく。
我が家流、パスタトラブル回避の仕方
ふっにゃふっにゃのパスタが好きな、スペイン人の彼の食べ物センスはさておき。
夫婦で食べ物の好みが違うのは仕方がない。
パスタを茹でている最中にいつも、「引き上げるぞ」「いや、まだだ」の攻防合戦を繰り広げると、結果、その間にパスタが茹でられて、彼好みのふっにゃふっにゃパスタが完成する
このままだと、彼が有利だ。
私の理想とする、いや、むしろイタリア人推奨であるアルデンテパスタを食べる事ができない。（イタリア人推奨かは知らんけど）
そこで、最近のパスタの茹で具合にまつわる夫婦のルール。
茹で具合は、シェフに任せる。
彼は、平日働きに出てくれているので、基本は私が家事をする。でも料理が好きな彼は、平日の夜や週末に、よく料理をしてくれる。なので、パスタの茹で具合は、「料理を担当した人に任せる」というルール。作ってもらった人は、文句を言わない。
彼の好みも私の好みも尊重した結果のルール。
まぁ、そんなルールあっても、すぐに破る人がいるんですけどね。
スペイン流、パスタの茹で具合チェック方法
彼が、シェフを担って、パスタを茹でていた時。
パスタの茹で具合が気になって、彼が作っているのに、ルールを無視して、口出ししてしまう、いけない私。
「俺がシェフだ！ルールを忘れたのか？」
チックショー。と、思いながら渋々キッチンから出ていく私。
しばらくして、「まだパスタ引き上げてないんか？」とキッチンを覗く、しつこい私。
すると、
パスタが宙を舞っているのが視界に入った。
え。
パスタが宙を舞っている？
犯人は、やつだ。
彼が、茹でているお鍋の中からパスタを一本取り出し、離れた壁にパスタを投げつけている。
え。
「なにしてるん？」
私の衝撃半端なし。
そう。スペイン人は、パスタの茹で具合を確認するとき、壁に投げつけて、パスタの茹で具合を確認する。
ペタっと壁に張り付いたら、引き上げるタイミング。
張り付かずにパスタが床に落ちたら、もう少し茹でる必要がある。
らしい。
イタリア人もびっくりだろ。
まとめ
ちゃんとルールがあるのに、なぜこの争いに着地点が見えないのか？
それは、私がルールを破るから。
でも、口出しせずにはいられないのには理由がある。
それは、「彼の作るパスタのふっにゃふっにゃ度合いが半端じゃないから！」
ほっといたら、パスタの袋に書かれている時間の、倍の時間茹でている事すらある。
「あ、茹でてるの忘れてた」って。
パスタは茹で具合が命やろーーーーーーーーーーーー！！！
忘れてたってなんやーーーーーーーー！？！？！？！？！？
と、私がキレる。
パスタ作るの禁止令出すぞ。←作ってもらっといて、どこまでも偉そうな私。
そんなこんな。
この争いに着地点はまだまだ見つかりそうにありません。
ちなみに、今日朝キッチンに入ると、壁にパスタが張り付いていました。
投げたあと、パスタとってくれや。
壁に張り付いたパスタ。インテリアセンス抜群ですね、って思ってくださる方、ポチンお願いします。
