恐るべしスペインの郵便事情
前々から薄々と気づいてはいた。
日本のように全国を駆け巡り、超最短かつ、確実に届けてくれる宅配や郵便サービス。
そのサービスのクオリティーの高さとスペインを比べてはいけないことを。
スペインが悪いのではない。
日本がすごいのだ。
お国が違えば、毎日が不思議と謎でいっぱい。
今回は、実際に体験したスペインの宅配、郵便事情についてシェアします。
どーぞ。
スペインの郵便、配達事情
日本は、郵便局、ヤマトさん、佐川さん、など、配達してくれる会社が基本決まっていて、どこの会社がお届けしてくれるのか、ネットで注文する段階から明確になっている。
かたや、こちらスペイン。
基本、色々と謎。
郵便局が届けてくれることもあれば、どこの会社なのか?制服などもない、不明の誰かさんがお届けにきてくれることもある。
もし、宅配された日に不在だった場合、私の荷物はどこに行くのか?すら不明。
日本みたいに、何回もお届けにきてくれたり、時間指定までしてこちらの都合に合わせて配達員さんがきてくれるなんてことは、多分ない。
でもスペインも、Amazonや他のサイトでネットショッピングをみんな普通にしているので、私も少しずつ恐る恐るデビューを始めた。
いきなり突きつけられる「最後通告」
ある日ポストを見ると入っている郵便局からのお知らせ。
「何度もお届けにあがりましたが留守のようです。(仕方がないので)郵便局で保管しています。〇日までに取りに来ないと、送り先に返します。これは、最後通告ですよ。」
え?最後通告だと?
お知らせの紙に記入されている「お届けしたけど留守でしたよ×2回」の、どっちの日も、家にいましたよ私。
最後通告じゃなくて、最初通告だよ!
ピンポン鳴らしたのか?
訪問してないのに、訪問日適当に報告したのか?
全ては、なぞ。
焦って郵便局まで取りに行った。
間に合ってよかったよ。一回ポッキリのチャンス。
配達員さんが来たのに、お留守だった場合
その日ネットで買ったものが来るって事前にメールでお知らせがきていた。でも、どうしても数時間出かける用事があった。何時に来るか分からない荷物を1日中家でじーっと待ってる訳にも行かないから、出かけてしまった。じゃぁ、やっぱりタイミング悪くお届けにきてくれた。
「今家の前にいるけど、いないのか?」と電話が入る。
どうせなら、訪ねる前に電話で確認してくれればいいのに。とワガママにも思ってしまう。
いないですよ、っていうと、
「じゃー、マンションの隣の家の人に預けておくけど、いいか?」
いえ、よくないです!!!!
引っ越してきたばかりで、隣の人と面識もなかった上、注文していたのは、どデカイサイズのもので、どう考えてもお隣さんに迷惑になるものだった。
後から配達にきて欲しいと頼んだけど、残念ながら却下。
配達会社指定の倉庫で保管しておくので、自分で取りに行くようにと言われ、交渉は破談に終わった。無念。
結局、車で15分ほどの距離にある倉庫に後から取りにいくことになった。
倉庫は、自家用車がなければいけないような場所で、もし車がなかったらどうなっていたのか、至って不明だけど、考えないようにしたい。
知らなくてもいいことが、きっとあるはずだ。
エレベーターが届けてくれる荷物
「ピンポーン」と、チャイムが鳴る。
マンションの下はオートロックになっているので、配達員さんはお届け先のマンションの部屋番号を玄関で鳴らす。
心待ちにしていたものが届いた!!と大喜びでインターホンにでる私。
「お届けものだよ!エレベーターに放り込んでいいか?」
え。
エレベーターにほうりこむだと?
思わず日本語で聞き返してしまった、「え、え、エレベーター!?」
そう。配達のおじさんは、マンションのエレベーターに私の荷物を放り込み、私の階の番号を押し、無人で荷物だけお届けしたかったご様子。
多分、他の人も同じような反応をするのかな。配達のおじさんは、私の動揺しまくった反応の後、すぐに「あー、上がるよ、上がる!開けてくれ!」と行って、部屋までお届けしてくれた。サインすることもなく、ピヤっと渡して帰っていく。
感染予防のため、直接手渡しするのを避けたかったのかな?それか、コロナウィルスの不景気で人件費削減で、人手が足りず忙しいのかな?
気持ちはとってもわかるし、感染予防のためにはいいのかもしれないけど、予想もしていなかった提案にびっくりしてしまった。それに、高額なものだったので、やっぱり手渡しして欲しかった。
今の世の中、宅配のお仕事も大変だなぁって思いながらも、やっぱりエレベーターがなんかの間違いで別の階に行ってしまって、私の荷物が迷子になるのは避けたいと思う私だった。まぁ、もし迷子になっても、親切なマンションの住人、特に掃除中のフランシスコ氏が見つけてくれて届けてくれそうだけど。
フランシスコ氏については、こちらの記事をどーぞ。
まとめ
スペインでの荷物の受け取りは、ラッキーにも配達員さんがお届けに来てくれた時に、家にいることが多く、スムーズに受け取れていることがほどんど。スペイン人の旦那さん曰く、2回はお届けにくるのがルールのはずらしいが、大きな声では言えないが、彼の情報はあまりあてにならない。
また、新たなる配達事情に関して経験値がアップしたら、報告します。
私も、パスタを茹でてることすら忘れる男のいうことなんて信じないよ!と私に共感してくださる方。ポチーンとしてくれたら、パスタを巡る家庭内紛争、私、勝てそうな気がします。
パスタを巡る戦いについては、この記事になります。