スペイン緊急事態宣言から47日目
スペインで緊急事態宣言が出て、47日目。
スペインは世界の中でも、被害が大きく、
そのため「不要不急の外出以外は、絶対に禁止」という状況が続いてた。
具体的には、仕事、買い物、病院以外は基本禁止。
会社、お店も全部完全に休業してる。
医療従事者、薬局、スーパー、流通関係で働く人のみ仕事を続けてくれ、その方のためへ最低限の交通機関の運行。
買い物は家族の1人だけが行くこと。
警察も、場所によっては軍隊も街を巡回して、守らない人には、厳しい罰金もある
いつも、どこ行っても、誰かと喋るスペイン人。
そんなスペイン人が、スーパーで喋らない。
ルールなんてあってないようなお気楽なお国のみんなが、
ちゃんとソーシャルディスタンスという距離をとって、黙って並んでいる。
いつも明るいスペイン人がピリピリしている。
そんなスペイン人の変化で、これはただ事ではない。と思った。
初めの方はずっと見ていたニュースも、日を追うごとに見なくなった。
スマホをいじれば、大きなニュースは自然と入ってくるし、大使館が毎日状況連絡を送ってくれる。
知ることも大事やけど、ずっと家にいる状況で、ずっとニュースを追いかけていると精神的に辛くなると思ったから。
そんなこんなで、ヨガをしたり料理したり、掃除したり、スペイン語勉強したり、シエスタしたり、ゆるーく自宅待機をした。
ベランダに洗濯物を干す文化がないスペインでは、バルコニーがない家もたくさんある。
うちもその一つ。
外に出れないから、窓から顔を必死でだす。
誰もいない街をひたすらぼーっと眺める。
たまに、同じようにしているご近所さんと目があって、気まずい。
ゴミを捨てに外に出れる。
スーパーまでの短い道のり。
窓から入る光と風。
そんなささやかな事がすごく幸せに思えた。
そんな風に過ごして、47日が経った。
明日から、1日1時間のお散歩のため外出が許されることになりました。
やった。
ありがとう。
あともう少し。
頑張ろう。
そして、こんな中もずっと命をかけて働き続けてくれている方、
本当にありがとうございます。