スペインから日本へ手紙を送る時、気をつけること。恐るべしスペインの郵便事情パート3
有難いことに沢山の方に読んで頂いた、スペインの郵便事情についての記事。
また新たに、スペインの郵便事情について経験値が上がる経験をしましたので、こちらにてシェアをさせて頂きます。
スペインの郵便事情(配送事情)についてはこちらもお読みくださいませ。
今回の記事は、スペインから日本へ手紙を送る時に気をつけること。
私の失敗をもとに、あなた様のお手紙はちゃんと無事に日本へ着きますように。
ここに記します。どーぞ。
前置きが不要な方は、「まとめ」だけでも十分です。お飛びください。
日本の家族にスペインから手紙を送る理由
昔から、手紙が好きだった。
スマホが普及して、日本にいる家族とLINEしたりビデオ通話したり、距離を感じることなく海外で生きていけるのは、この便利になった世界のおかげ。
それでも、やっぱりなぜかお手紙が好きで。
ポストカードを見つけると、日本の家族に手紙を書きたくなる。
別に手紙に書く内容なんてあまり重要じゃなくて。
ただ、住んでいる街の風景を届けたい。
受け取った時の、その笑顔を想像するだけで、それだけで送る前からワクワクする。
離れているから、そばにいれない分、少しでも笑顔を届けたい。
ささやかなサプライズ。
手紙にはそんな良さがある気がするから。
そして先日、素敵なポストカードを見つけたので2枚購入し、両親と祖母にそれぞれ送ることにした。
切手の料金と買う場所は?
スペインから日本へポストカードを送る際、切手は1.60€。(2021年10月現在)
切手を買う場所は、基本は郵便局です。
今回私はポストカードを観光客の多い街のお土産物屋さんで買ったのですが、そのお店では切手も一緒に売ってくれたので、そこで購入しました。
お土産物屋さんで買うと、デザインが綺麗な切手でした。写真を参考くださいませ。赤ワインが注がれている、なんともスペインらしい素敵な切手です。
郵便局で買うと、シンプルなイラストでした。値段はどちらも同じです。
手紙の送り方
私はいつも郵便局へ行きます。
スペイン語で郵便局は、CORREOS(コレオス)スペインの郵便局のシンボルカラーは黄色です。
郵便ポストを時々街中で見かけますが、いつ集配にきてるのか見た事がないので、なんとなく不安なのでいつも郵便局の窓口に直接届けに行きます。
窓口で同時に切手を買って、そのまま送ります。
ポストカードが売られているお土産物屋さんに、時々専用のポストが置いてることもあります。
気をつけてほしい!!!送り時の住所の書き方
これです。
一番伝えたいこと。
私は、ポストカードの右側に、送り先と送り主を書きました。
送り先部分は、TO:以下全て日本語。
送り主部分は、FROM:以下全てスペイン語。
で記入しました。
そしてポストカードの上、一番見える部分に赤のマーカーで大きめに「TO JAPAN」と書きました。
前文で書いたように、受け取ってくれた時の笑顔を想像して幸せな気持ちに浸りながら、郵便局の窓口で親切なセニョーラに直接手渡しして、ポストカードを2枚、日本へ送りましたとさ。
ちゃんちゃん🎵
こちら、スペイン。
めでたし、めでたし♡とは、なりません。
これ、ダメな住所記入例です。
失敗しました。
日本の祖母の郵便ポストに届けられているはずのお手紙。
笑顔で受け取ってくれる予定だったお手紙。
ある日、スペインの私の家の郵便ポストに舞い戻っておりました。
舞い戻ってきた手紙。そしてなぜか郵便屋さんに叱られる。
理由はわからないけど、なぜか日本へ送ったはずの手紙が、我が家に舞い戻ってきていた。始めは切手が不足していたのか?なんて考えたりもしたけど、切手は規定通りのはずだし、郵便局の窓口でも確認してもらった。何より同じ条件で送った2枚うちの1枚だけ返却される理由もわからない。
ということで、郵便局へ再度手紙を持って行ってみた。
以下、私と郵便局の窓口のセニョール(紳士)との会話です。
私「これ、なぜかポストに舞い戻ってきたんですけど、なんでですかね?」
セニョ「ここに住所書いてある通りじゃないか!あってるだろ?」
私「違いますよ!ここ、英語でFROMって書いてるでしょ?これ私の住所!送り主の住所ですよ」
セニョ「???」
しまった。
セニョール、英語のTOとFROMが分からない様子。
セニョ「そもそも、なんで送り主の住所を記載したんだ!紛らわしいじゃないか」
私「え。」
まさか。送り主の情報も記載して怒られるとは思わなかった。
予想外だぜ、セニョール。
私「でも、ちゃんと分かりやすく、大きく、赤ペンで、TO JAPANって書いてるでしょ!」
セニョ「なんで、ポストカードの上に書くんだよ!見えないだろ!」
え。
小さいポストカードの一番上の一番目に入ると思われる場所に記載した、TO JAPAN が見えないだと。
セニョ「仕分けする人は、この右の住所のみを見るんだよ!ここにTO JAPANって書かないと、ポストカードの上の部分は目に入らないよ」
まさか。
スペイン人、そんなに視野が狭いのか?
それは予想外。
なぜか、叱られる私。笑。
色々と予想外すぎた。
私「これ、もう一度送りたいんだけど、どうしたらいいですかね?もう一回切手代払ったらいい?」
ポストカードには、郵便局のハンコがつかれていたので、多分もう切手は無効かな?と思われた。セニョールはどうしたらいいか分からない様子で、ほかの窓口のセニョーラたちと会議を始めた。
なんか厄介ごとを持ち込んでしまって、ごめんねセニョール。
なんて、人の良い私(ただのヘタレ)思ってしまう。
どうやら会議が終わったらしい、戻ってきたセニョールが言う。
セニョ「このまま試しにもう一度送ってみよう!」
え。試しに?笑。
出来れば、確実に届く方法でお願いできませんでしょうか?
とか思うけど、そんなこと強く言えない人の良い(ただのヘタレ)の私。
セニョ「ここにもう一度、PARA JAPON(スペイン語で日本行きという意味)と書きなさい」
という指示を受け、祖母の住所が記載されている部分の空いてるスペースに無理やり記入する。しかも、偶然カバンに入っていた蛍光ペンを駆使して目立つよう工夫した。
なんだか、どんどんお手紙がぐちゃぐちゃになってきた。
そして、その後、セニョールは恐るべし行動に出た。
セニョ「送り主の住所が書かれているのが、紛らわしいから消しておこう。」
私「え。」
そう言うと私の住所と私の名前に大きくバッテンを書いた。
私「!!!!!!!!」
セニョ「これですこし分かりやすくなっただろう」
満足そうなセニョール。と、瞳孔が開いたままで衝撃を隠せない私。
衝撃的だった。
まさか、自分の名前をペンで消されるとは。
俳句やお習字が趣味で、よく市役所の展示会などに出品していた、私の自慢の祖母。
字が綺麗じゃない私。
恥ずかしくないようにできるだけ丁寧な字で書いたばーちゃんに送るポストカード。
祖母のところに、私の名前がペンで大きくバッテンされたお手紙が届くのか。
しかも、なんやもうグッチャグチャのポストカード。
ばーちゃん、びっくりするだろうな。
ポストカードの素敵な写真部分がばーちゃんの手元に届く。
それだけで十分ではないか。
そう思いなおした。
そもそも、無事に日本に届くかも、もうよく分からないじゃないか。
まとめ
ミスその1:英語でTOとFROMと記載したのがいけなかった。
言い訳:マヨルカは観光客や外国在住者が多いため、街中、英語とドイツ語が行き交っていて、英語を当たり前に話す人が多いから、英語で記載していいと思ってしまった。
ミスその2:宛先の場所に「PARA JAPON」と記入する必要があった
理由:仕分け員は絶対にお喋りに夢中で、ポストカードの決められた小さい範囲にしか目を通さないから。
ミスその3:セニョール曰く、送り主を記載したのが紛らわしくご配送を招いたらしい。
考察:送り主の名前だけでもよかったのだろうか?でも何と無く自分の住所は書きたい。今回無事?に舞い戻ってきたのは、送り主の住所を書いていたからだし・・・
この祖母へのお手紙、届くのでしょうか?
もし届いたら後日追記しますね。
もし追記がなかった場合は、お察しくださいませ。
スペインで、よく怒られます。
こちらの記事ももしよろしければどーぞ。
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気が向いたらポチン、プリーズ。