スペインの実は!?住んで発見したスペイン人の性格【お手伝いさん編】
スペインに来て1年がたち、少しずつ知って来たスペイン人の性格。
スペイン人の動向がおもしろすぎて、日々人間観察しています。
勝手にシリーズ化している「スペインの実は!?」
住んでみて発見したスペインのあれこれを、好き勝手に書いています。
今回は、スペイン人のお手伝いさん編。
旦那さんの実家には、昔から長年家事を手伝いに来てくれているお手伝いさんがいる。
その名は、アントニア。(女性)
スペインでは、共働きの家庭は、子供の学校のお迎えやお世話をベビーシッターさんに頼んだり、家の掃除や洗濯を手伝ってもらうために、お手伝いさんにお願いすることも珍しいことではない。
彼の実家の両親は、ずっと共働きだったので、もう何十年もアントニアに家の事を手伝ってもらっている。
その名は、アントニア。
彼女が到着するのはお昼2時。
たんたんたんたったたん、たったたーーーん(スターウォーズの歌)
どーーーーーん。
と、勢いよく家に入ってくる。
(チャイムなんて鳴らしません。)
実家の室内で飼っているゴールデンレトリバー2匹。
彼女が家に入って来た瞬間、そそくさと庭へ飛び出す。
だって、彼らは知っているから。
さっさと庭に出ないと、ホウキを持って仁王立ちしたアントニアに
「犬たちーーーーっ!!(絶対に名前で呼ばない)さっさと外へでなさーーーい!!」
って怒鳴りつけられる事を。
彼らは、賢い。
まだ幼かった頃の彼ら。
彼女がドアを開けた隙を狙って、家の中に入る事を何度も試みていたけど、その度にアントニアに見つかって、叱られて、外へまた追い出される。
最近はもう彼女には敵わない、と、諦めたみたい。
頭のいいゴールデンレトリバー。
勝ち目のない戦いには挑まないようだ。
追い出されるのは、犬たちだけではない。
彼女が大掃除をしたい時には、家族すらも追い出される。
「今日は、アントニアがキッチンの大掃除をするって言ってるの。お昼ご飯作れないから、外に食べに行きましょう」
およよよよ?
彼女、雇われている方じゃありませんでしたっけ?
と、雇用主に忠実な日本人の私には衝撃。
お手伝いさんという存在に慣れない私。
気づけば、一緒に洗濯物をたたむのを手伝わされる。
横を見れば、
マリアさん(彼の母)も手伝わされてるやないかーーーーい。
お手伝いさんの意味。爆。
洗濯上がりの、ぺぺさん(彼の父)のパンツを見ながら、アントニアがいう。
「このパンツのゴム替えなきゃだめよ!入れ替えなさい」←半強制。
裁縫が大の苦手なマリアさん。
アントニアの指示により、パンツのゴムを入れ替え始める忠実なマリアさん。
全然、ゴムが入らないご様子で、アントニアに叱られている。
その横で、私は必死に
「(彼の)パジャマの裾のほつれを縫いなさい」という任務を遂行する。
手こずるマリアさん、私にこっそり、耳打ち。
「パンツのゴムを入れ替えるのと、新しいパンツを買うのと、どっちの方が、手っ取り早いかしらね。」
でも2人共、彼女には歯向かえない。
たんたんたんたったたん、たったたーーーん(スターウォーズの歌)
どーーーーーん。
今日も、アントニアは絶好調。
アントニアの怒鳴り声が聞こえる。
「ちょっと、ジェシカ(彼の姉)あなた、パンツ何枚洗濯に出してるのよーー」
パンツの使用枚数まで制限される、姉。
愛すべきこの国の住人。
その名は、アントニア。
彼女がくると、犬は庭へ、家族は自室へ隠れる。
隠れ損ねた私とマリアさんは、今日もまた、靴下をせっせとたたむ。