スペイン流、暑い夏の日の乗り越え方
太陽の国スペイン。
情熱の国スペイン。
と言われるだけあって、スペインの夏は暑い。
日本の湿度の高いベタベタした暑さではないけど、それでもグッタリするような暑さが続くスペイン。
そんなスペインで、日本とは違う、スペイン流の暑さの乗り越え方を教わった。
スペインの家にクーラーはない!?
日本では、一つの家に何台かクーラーがあるのが一般的。
各部屋にそれぞれクーラーをつけている家も多分珍しくない。
かたや、こちらスペイン。
スペインのクーラー事情は日本とはだいぶ違う。
一軒家のみんなが集まる部屋にだけ、クーラーがあるか、古いアパート(日本で言うマンション)だとクーラーがないことも結構当たり前。
その上、スペインのアパートはどれも結構古かったりするので、賃貸でマンションを探す時にクーラーが付いているだけで、値段が上がったりする。
私の住んでいるアパートにもクーラーが付いていない。
スペイン流、暑い夏の乗り切り方1
それは、暑い夏の日。
暑くて暑くて暑くて暑くて、イライラしていた私。
スペインの暑い夏、クーラーなしに慣れている彼が私に言った。
「落ち着け。イライラすると体温が上がる。
そして、できるだけスローモーションで動くんだ」
え。
そんなアドバイスある?
スペイン流、暑い夏の乗り切り方2
日本にいた時、いつも窓を全開にしていた。
少しでも空気が入れば暑さがましになると思っていた。
暑い夏の日。
彼の実家に行った時、彼の部屋の窓を全開にしていたら、お手伝いさんのアントニアが、バーーーンと入ってきた。
「なに、開けてるの!部屋が暑くなるでしょ!!!」
え?
相変わらず登場の仕方激しいな。
アントニアについては、こちらをご覧ください。
また、大声で怒られる。
よくあること。
基本、スペイン人女性のアントニアは声がでかいし、普通に喋っていても怒っているみたいな喋り方。
もう、私も慣れたもんだ。
え?
と、間の抜けた返事をする私をみて、アントニアは
「本当にもう!」
って、覚えの悪い子供に呆れるかのように怒りながら、雨戸をしめる。
え?部屋真っ暗なるやん。
雨戸しめるん?真昼間から?
スペインの雨戸は、「プレシアナ」と呼ばれており、ブラインドシャッターみたいなもの。家の中の窓の横にベルトがあり、それでシャッターを上げたり(開けたり)下げたり(閉めたり)できる。窓の外にシャッターがあるので、それを閉めると外からの日差しを全部シャットダウンできる。
アントニア曰く、スペインでは、朝早くに窓を開け、日差しが強くなり始める前に、雨戸をしめる。そうすることで、強い日差しが部屋に入って、家全体の気温をあげることを防ぐことができるらしい。
いざ、アントニアに言われた通り、朝は窓を開け、部屋を涼しく保つ、そして日差しが強くなる前に、雨戸をしめる。日差しが弱くなった頃に、雨戸を開ける。
そうすると、本当に日中の家の中の温度が全然違うし、夜も家の中の温度が涼しく保たれている。
ポイントは、日差しで部屋が暑くなることを避けること。
私はいつも夏の日中、窓を開けていたけど、温風が入って、余計に部屋が暑くなるので逆効果だったみたい。
これで、クーラーがないスペイン暮らしも、だいぶ快適に過ごせています。
スペイン流、暑い夏の乗り切り方3
スペインの暑い夏に欠かせない、冷製トマトスープ「ガスパッチョ」
体がほてるほど暑い夏、スペイン人はガスパッチョを冷たく冷やしてお昼ご飯にスープとして飲む。
トマト、きゅうり、赤パプリカ、玉ねぎ、にんにくが入ったこのスープ。
味付けは、オリーブオイル、お塩とワインビネガーだけ。
水を入れて、ミキサーやブレンダーで混ぜて、最後に目の細かいザルでこして出来上がり。
簡単、手間いらずの上、火も使わないから、スペインの暑い夏にぴったり。
これを飲んで体を冷やして温度を下げることも、スペイン流暑い夏の日の乗り越え方の一つ。
スペイン流、暑い夏の乗り切り方最終手段
雨戸を閉めようが、スローモーションで動こうが、暑い時は暑い。
どうしようもなく、暑い。
そんな時、私は、図書館にいく。
これは、スペイン流ではなく、完全、我流。
一時期、コロナウィルスで図書館も行きずらくなったけど、最近、逆に人が少なく、ほぼ貸切状態の図書館をまた利用するようになった。
マスク着用、入り口で消毒、図書館の本は触らない、というルールは変わっていないけど。
でも、自習スペースの机は使ってよくて、ソーシャルディスタンスを守るため、隣との椅子の距離がコロナ以前の倍の幅になっている。
貸切状態、クーラーも効いている、こんな居心地のいい場所ありますか?
当分、夏の勉強タイムは図書館に居座ることになりそうです。
以上、スペイン流、暑い夏の日の乗り越え方でした。
スペインの図書館で、「勉強してます」と言う名目で、涼みにきて、しまいには昼寝してる、のっぺり顔いたら、それ私です。ぜひ、声をかけてください。