スーパーに行くと帰ってこない男
スペイン人と国際結婚がして、早一年が過ぎた。
出会って８年目。
遠距離期間も数年あったからか、いまだに日々彼の新しいところを発見する。
マヨルカ島のスーパーとコロナウィルス対策
知っていたよ。
前々から。
食いしん坊副隊長を担う彼が、スーパーマーケットが大好きなことを。
スペインでの生活で、コロナウィルスの前は、スーパーへも八百屋へも気軽に入れた。
でも今は、入店前にアルコール消毒をして、プラスチックの手袋をはめて、マスク着用の上、入店しなければいけないコロナウィルス対策がある。
マヨルカ島では、店内に限らず、家の外に出たら、マスク着用が義務づけられている。
ソーシャルディスタンスを保つために、小さい八百屋だと、店内に入れる人数も制限されて限られているので、入店前に中をのぞいて、人数を数えてから入る。
数え間違えたら、速攻怒られる。（経験済み）
コロナウィルスの前から、野菜を買うときは、素手では触らずに手袋をはめるようにと言うルールがあったけど、半分くらいの人しか守っていなかった。
今は、みんなが守っている。
そんなこんなで、なんとなく、前よりも色んなことが厳しくなって、気軽にスーパーや八百屋に入店するのを避けるようになった私。
散歩中に、スーパーや八百屋の前を通った時、パンだけ買いたい！トマトだけ買いたい！って時、自分で入らずに彼に頼んでしまうようになったのが、ことの発端。
スーパーに行くと帰ってこないスペインの男
先日、散歩に行った帰り道。
八百屋に並ぶ、大きなトマトを見つけた。
「マヨルカ島トマト」って書いてある。
暑い夏にぴったり。
食いしん坊副隊長の大好きな、スペインの冷製トマトスープ「ガスパッチョ」を作ろうか？
なんて思って、
「ちょっと、さっと入って、さっと買ってきてくれへんか？」
って、頼む。
「えー、一緒に入ろうよ」
いつでも、なんでも一緒にしたがるスペイン人男性。
「いや、トマト５個だけや。一人でさっと買ってきてくれ。」
渋々入店する彼の背中をみて、しまったと、即座に後悔する。
外から中をのぞいて、彼の動向をチェックすると。
やはり。
買い物かごを持ち出した。
袋に入れたトマト５個買うだけやのに、買い物かご。
そんな小さいスペースの店内で、主婦みたいに買い物かごを持って、野菜を吟味している。
そして、外にいる私に合図を送ってくる。
彼「い、る、か、？？？」
私「い、ら、ん！！！！」
何回このやり取りがあっただろうか？
頼むから、トマト代だけ払って、とっとと出てきてくれ。
家の冷蔵庫が小さくて、買い物を計算しているのを知っているだろう？
後から入店した２人のセニョーラ達も、もう出てきたじゃないか？
結局、トマトと、赤パプリカを買って出てくる彼。
それ買うのになんでそんなにかかった？
絶対に、私なら、３０秒で終われた。
どう考えても、自分で行かなかった私が悪いけど。
「後からきたセニョーラに、順番抜かされたんだよー」
って言うてくるけど、
私は思う。
絶対にウソ。
スーパーに行くと帰ってこない男２
こうして記事を書いていて、ふと思い出した。
うちの母が、よく愚痴っている。
「もう、ほんまなー、まめ（私の父、彼女の旦那）とスーパー行くと、長いねん。スーパーの隅から隅まで全部見るねん。」
スペイン人の旦那と日本の父、同じやないかーーーーーい。
父に似たような人を好きになる。
と言うのは、国境をも通り越した、あるあるなんですね。
オタクの旦那さんはいかがですか？
