スペインの実は!?住んで発見したスペイン人の性格【スーパで怒られる編】
スペインに来る前、スペインの生活やスペイン人について、何の情報もないまま、ノコノコとやってきた私。
いざ生活してみると、毎日が驚きでいっぱい。
街中歩くと、大声で喋っているスペイン人たち。
笑っていると思ったら、怒っている。文句言ってると思ったら、笑っている。
この国は不思議でいっぱい。
そして、私は今日も、スペイン人に怒られた。え。
そう、この国では毎日まぁまぁ怒られる。
それでは、どーぞ。
喜怒哀楽がはっきりしているスペイン人
「スペイン人、性格」と調べると、感情表現が豊か、とか、喜怒哀楽が激しいとか出て来ると思います。まさに、その通り。
気持ちを素直に表現する人で、この国はあふれています。
でも、私がスペインで生活をしてみて感じたのは、まぁまぁ怒っている、もしくは、文句を言っているスペイン人率が高い。(あくまで私の体験です。)
多分それは、スペインの失業率が高い状況が何年も続いているせい。
失業率が高い、仕事があっても不安定、ハードに働くわりにはお給料が安いなどなど、スペインの雇用状況は悪い状況がずっと続いているみたい。
そのせいで、みんな不平不満、心配を抱えてる状況。
その上、気持ちを素直に表現する国民性だから、街を歩けば、何かに怒っていたり、不満を言っているのを目にする。
ただ、そこはやっぱりスペイン人。
不平不満を言っているわりには、なぜかどこか楽しそうで、楽天的な雰囲気で、文句を聞いているのに、気持ちが沈んだりしない。
むしろ、文句言うことを楽しんでいるようにすら見える。
不満を口にしてストレスを貯めないようにしているみたい。
むしろ「あー、また文句言うてる」って、ちょっとクスっとなるのは、やっぱりこの国の根が明るい国民性のおかげなんだろう。
スーパーでスペイン人に怒られます1
大人になって怒られることってありますか?
そうそうないですよね?
この国にきて、まぁまぁいい大人の私、結構怒られます。
怒られる、と言うより、注意される。
今のところ、一番怒られる率が高いのはスーパーマーケット。
特に、コロナウィルス対策が始まってからは、ピリピリしている店員さんが多いので、怒られることが多い。
今日怒られたのは、魚コーナーで魚に近づきすぎたから。え。
コロナウィルス対策で、並べられている魚に近づかないように、足元にテープで印がしてあるのに気づかなかった。だって、魚の値段みたかったし、魚の鮮度をみたかったやもん。
近づきすぎた瞬間、お店の人から注意される。
いい大人が、いい大人に叱られる。
と思ったら、横でセニョーラ1も同じことして、速攻でお店の人に怒られている。
と思ったら、次来たセニョーラ2が、禁断の魚の領域に侵入した。
次は、その前にお店の人に怒られたセニョーラ1が自分の経験を生かして、セニョーラ2に注意をしている。
お店の人の出番なし。
スーパーでスペイン人に怒られます2
スーパーに行けば、一番スペイン人の性格を感じられる気がします。
今日も私、スーパーにいった。
最近、コロナウィルス対策によって、入店前に必ず、アルコール消毒が義務づけられている。私がいくスーパーは、その後、プラスチックの使い捨て手袋もつける必要がある。
スーパーに入店すると、私の前にセニョール(推定年齢80才位のおじい様)
プラスチックの手袋がくっついてなかなか開かず、手を入れれず、苦戦している模様。
スペインに来て、若干お節介度が増した私。
セニョールに「手伝いましょうか?」ときく。
セニョール「わしが手袋を開けれないんじゃない!手袋が開かないんだ!怒」
お節介焼いたら、怒られた。笑。
あ、すんません、すんません、お節介でしたね。
と心の中で思って、黙って引き下がる私。
「本当になんだ、これは、こんなの着けないといけないなんて」
とセニョール独り言で怒りながら、やっとこさ開いた手袋はめて、入店していく。
お節介焼いたら、そんなお節介いらん!とはっきり断られる時もある。
こんなこと、スペインでは日常茶飯事。
スペインに来た当初は、親切にして怒られるって!?ってへこんだこともあったけど、
もう今は慣れた。それに、私に対して「怒ってる」のではなく、手袋が開かない状況に「怒っている」って思えるようになった。
なんか、スペイン人らしいはっきりとした物言いは、慣れてくると、愛着すら湧いてくる。
もちろん、お節介焼いたら、「助かったよー親切にありがとうねー」って言ってくれる場合がほとんどだけど。
スペイン人の性格を知って、学んだこと
スペインに来た初めは、スペイン人の喜怒哀楽の大きさ、感情表現の豊かさに、戸惑った。失礼に感じたり、否定的になったこともあった。今も、完全に慣れたとは言えないけど、少しずつ知って受け入れていくことで、生きやすくなった。
親切にしたのに、お礼を言われない時。
親切にしたのに、いらないと断られた時。
今までの自分は「せっかく人が親切にしたのに」と嫌な気持ちになったり、悲しくなったりした。
でも、スペイン人を知っていくと、私の考え方が少しずつ変わって来た。
私が感じるスペイン人の性格って、すごいお節介な人が多い。
なんでも首を突っ込む、話しに入りたい、構いたい、手を出したい。
でも、それはあくまで「自分がしたいから」
親切にするのも、「自分が親切にしたいから」
それ以上もそれ以下もない。
見返りを考えず、「自分がしたいからする」というスペイン人が多い気がする。
そんなスペイン人の性格を知ってから、私も少し考え方が変わった。
勝手に親切にしてあげたいと思うのは、私。
いらないかもしれない。でも、もしかしたら本当に助けがいる時があるかもしれない。
「手を貸しましょうか?」の一言をいうのは、難しいことじゃない。
言わないでウズウズするくらいなら、一言声をかけよう。
それで、いらんって言われれば、それでいい。
そんな風に思えるようになったのは、この国の住民のおかげ。
ちょっとがさつでちょっと野蛮なこの国の住人。
愛すべきスペイン人。