スペイン暮らし

スペイン島暮らし中。スペイン人のマリド(夫)と2人暮らし。

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「愛している」っていう言葉の重み

 

 

彼と付き合い始めた当初は、よく友達に言われた。

外国人って毎日アイラブユーってホンマに言ってくれる?ええなー。って。

確かに、本当にアイラブユーって毎日言ってくれる。

初めは、本当に言ってくれるんや!?

って私もびっくりしたし、嬉しかった。

 

でもな、外国人のアイラブユーって全然特別じゃない。

 

行ってきまーす!アイラブユー。

電話切るとき、ほな、後でねー、アイラブユー。

お茶入れてくれたん?ありがと、アイラブユー。

ゴミ捨てにいってくれるよね?アイラブユー。

 

アイラブユーの乱用。

最後は脅迫に近い。

この使い方するのん、もちろん私やけど。

 

外国人にとって、アイラブユーは挨拶みたいなもん。

全然特別なんかじゃない。

 

贅沢な悩みかもしれない。

でも、私は、日本人の普段は言葉にしない人の、「アイシテル」って、

言葉に重みがあると思う。

 

普段は言わない、その一言を言ってくれたとき。

いつもは口にしないけど、本当はちゃんと愛してくれているってこと。

本当はとても大切に思ってくれているってこと。

 

1年に何回か、もしかしたらそれよりも少ない数の、「アイシテル」

 

どんな気持ちで言ってくれたのかな?

その一言を言うのに、緊張したのかな?

って考えるだけでも、めちゃくちゃ愛おしい。

 

そういう気持ち、この先一生感じることが出来ないと思うと、ちょっとさみしかったりする。

でも、多分それってって、きっと、ないものねだり。

毎日でも伝えてくれる一言が羨ましかったり、

滅多に口にしないたった一言の重みが羨ましかったり。

 

それぞれの愛の形。

 

私は私たちの「アイラブユー」を、毎日大切にしよう。

 

そんな風に思った、今日。

 

今日も空は青いです。

「いいお天気やねー」って言える相手がいる有り難さ。