スペイン暮らし

スペイン島暮らし中。スペイン人のマリド(夫)と2人暮らし。

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スペインでスペイン人経営のラーメン屋で働いたときの話

 

スペインに来て、仕事を探すこと数ヶ月。スペインの経済状況も雇用状況も少しましになったとは聞きますが、実際、仕事はなく見つけるのはまだまだ難しい状況。スペイン人でさえ仕事がないのに、ワーホリや留学、日本からくる私たち外国人に仕事がないのは、至って仕方がないことなのですが。

そんな中、色んなラッキーと偶然で仕事をゲットして数日だけ働いたので、今後誰かの役に立てばと、記事にすることにしました。

 

この記事では、「ウェイター、ウェイトレス」としてラーメン屋で働いた私が、「飲食の仕事」を見つけた方法、スペインの仕事のタイムスケジュールと休憩時間、ラーメン屋の初日の仕事はどんな感じだったのか?について、経験に基づきお伝えします。

 

仕事のタイムスケジュールは?

スペインの飲食業は、中休みがあるお店がたくさんあります。カフェ、バルは一日通して空いているお店が多いですが、レストランでテーブルに座ってお食事をするような場合は、昼の部と夜の部にわかれるスケジュールです。私が働いたラーメン屋もレストランに分類され、お昼は13時開店、16時ラストオーダー、夜は19時半から23時半ラストオーダーのタイムスケジュールになっています。スペインは食事の時間が日本とは違い、かなり遅いです。お昼は、14時15時にランチ、夜は21時ぐらいに食べます。また時間をかけてゆっくり喋りながら食事タイムを楽しみます。特に夜は、閉店時間がはっきりなく、閉店時間は最後のお客さんが帰るまで。というお店がほとんど。ラストオーダーがあるので、ある程度は終わる時間も決まっていますが、それでも飲食で働く場合は夜中12時半、1時に終わることも良くあります。中休みが中途半端にあったり、夜中まで働くことになったりと、スペインのサービス業のタイムスケジュールは少し厳しいかもしれません。

 

休憩時間はあるの?

スペインの飲食でフルタイムで働く場合は、中休みがあり、それが休憩時間になります。その他、仕事中の休憩は、お店の忙しさによって適宜自由にとる雰囲気があります。サービス業が経済を支えているスペインは、お客さんに対してのサービスはきちんとします。でも働いている方も人間なので、お店が忙しくない時は、たばこを吸いに休憩したり、自分で勝手にコーヒーを入れて飲んだり、持ってきたおやつをかじったり、と、働きながら合間に休憩もするというスタイル。結構のびのびと働くことができます。私が働いたラーメン屋は、まかないとして好きなラーメンを作ってくれました。奥の事務所でこっそり食べるのかな?と思ったら、お店の入り口すぐのテーブルで食べていいよ!って。言われた時には、さすがにびっくりしました。また、休憩した分を細かくお給料からひかれることもありませんでした。もちろんお店によっては、きちんと休憩時間が決まっている場合もあると思いますが、日本よりのびのびとした環境な分、日本より働きやすいと思います。

 

ラーメン屋初日はどんな感じだった?

初日。トレーニングとかあるのかな?ってドキドキしながら行きました。言われた時間にお店に到着しても誰もいず。5分遅れてオーナー到着。他のスタッフ2名遅刻と思われる。Tシャツ、エプロン渡されて着替える。メニューにちょっと目を通しておいて!と言われて5分後にはお客さんがくる。ホールスタッフ、新人の私のみ。(オーナーは料理担当)とりあえず、オーナーのお客さんへの対応を見て、覚える。もう一人のスタッフがちょっと遅刻して到着。軽く挨拶かわすも、どんどんお客さんが入ってくるから、彼女を見ながら真似をして私も対応。ラーメンによっては麺やタレの選択肢があるから忘れず聞いて!など重要なポイントだけ、さっと説明してくれるも、どんどんお客さんがくる。そんな感じで初日が始まりました。しかも初日は金曜の夜、ホールスタッフ私ともう1人の計2人。がっつり頭数に入れられとるやないかーーーい。って心の中で叫びました。ゆっくり説明があって、しっかりメモをとって、なんて手取り足取り教えてくれるのは、スペインではありません。野生のライオンのように?ほりこまれて、体で覚えるの!というワイルドな感じです。そこは、実力主義。がむしゃらにやってみて、できるかとうか見せる度胸が必要です。でも、ちゃんと聞いたら教えてくれるので、分からない事ははっきり言う、聞く、主張する事も大事です。私は、お客さんにここのおすすめは?とか聞かれて、心の中では、知りません。って思いながらも、適当に知ってるふりをして、勝手に美味しそうだと思ったラーメンをおすすめしました。悪く言えば適当、良く言えば、臨機応変な対応がスペインでは求められます。ラーメンという日本食だったのも、どうにか乗り切れた理由だと思います。

そうして怒涛の1日が終わったのが深夜1時過ぎ。その日はトレーニングという名のお試し日だったので、日払いでお給料をくれました。後日連絡があり、来週1日シフト空いてるから来る?って聞かれ、また働きに行きました。そこから3週間連絡がなかったので不採用だったのかなと思っていたら、また急に明日これる?って連絡がありました。もともと求人はしていなかったので、たまに人が足りないときに呼ばれるポジションとして採用されたようです。仕事がないスペインで時々でも仕事があるだけ有難い。

 

スペイン流、仕事への考え方

スペイン人って、ラテンだからあまり働かないんでしょ?ってイメージがありました。ごめんなさい、って今は言いたい。彼ら意外と真面目で働きものです。南のアンダルシアの方では、怠け者で働かない性格。とスペイン国内では言われています。もちろん、広いスペインの国なので、性格も地域差があるようですが。特にサービス業で働く人たちは夜遅くまで働きます。合間でお客さんと喋ったり、タバコを吸ったり自由に振る舞っている姿が見えるので、働かないように思われているのかもしれませんが、忙しいときは、フル回転で働いています。私ラーメン屋の初日、トロトロしていたら「お客さん待ってる!早く!」って叱られましたよ。「およよ、スペイン人めっちゃ働くやん?」って地味にびっくりしました。ただ、仕事のために生きているっていう考え方はありません。生きるためには仕事が必要だから働くけど、やっぱり人生は楽しまないとっという考え方があるように思います。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?スペインのラーメン屋で働いた私の経験談でした。これからワーホリでスペインにくる機会がある方にちょっとでも参考になれば嬉しいです。