ワクチン接種を打ちたくないと思っていた私が接種を決めた理由
コロナのワクチンが普及し始めた当初、私はワクチンは打たないと考えていました。
当分は打つつもりがない、簡単に意見は変えない。と思っていたのですが結局2021年8月にスペインで1回目のワクチン接種を終えました。
ワクチンに接種に悩んでいる人に何か参考になればと思い、接種することした気持ちの変化や理由をブログ残すことにしました。
長々と心境変化を書いているので、必要な分だけ目次より飛んでお読みくださいませ。
ワクチン接種を打ちたくないと考えていた理由
出来たばかりのワクチンで、将来的にどういう副作用が起きるか分からないワクチンを打つのが怖い。
それがワクチン接種を打ちたくないと考えていた理由です。
絶対に一生打たないと頑なだった訳ではなく、しばらく様子を見てワクチンの安全性や有効性がある程度分かってきたら接種することに前向きになってもいいかな。という考えでした。
私の場合は、30代女性、健康体、風邪もひかない、インフルエンザのワクチンも打った事がない、インフルエンザにかかったこともない。
また基本は在宅ワークなので電車も乗らないし、密になること場所に行くことがなかったので感染のリスクも低い。
そのため、ワクチンを打つ方がデメリットな気がしていました
あと打った直後のワクチンの副反応で高熱が出たり、腕が腫れると聞いていたので、
こんな健康体でここ何年も高熱が出た事がないのに、しんどくなるって分かってる注射を自ら打つのが嫌。って思ってました。
「ワクチンを接種しない」から「接種する」に変わった理由。
ワクチンを打ちたくないと思っていた気持ちから、少しずつ気持ちに変化が現れたのはいくつか理由があります。
感染リスクが高いと感じ始めたから。
気持ちが変わった理由の一つは、夏になりヨーロッパからの観光客が沢山やってきたことにあります。
島に入るには、基本的にワクチン接種済みの方やPCR検査などが義務付けられているのですが、それでもマスクなしで街中で騒ぐ人たちを見ると、なんとなく感染が心配で居心地が悪くなってきました。
また毎週末行くビーチでも去年とは比べものにならないほどの人で溢れていて、野外といってもやっぱり人の移動の多さに心配になってきました。
それに伴いニュースでも感染者数の増加や、病院がひっぱくし始めていると耳にするようになりました。
義理の家族や周りがワクチン接種を始めた。
義理の家族を始め、私の周りはワクチンを心待ちにしている方の方が多く順番がくるとともにみんなが当たり前のように接種をしていきました。
もちろん義理の家族もみんな接種をして、私や旦那さんの順番はもう来たか?と気にかけてくれていました。私が打ちたくないという話しをすると。
「何とぼけた事を言ってるの?バカな事は言ってないで、ほれ、さっさとワクチン打ってきなさい」と言われちゃいました。笑。打つのが当たり前でしょ!っていう考え方でした。もちろん愛情はたっぷりです。
それに私は島暮らし。
スペインの家族に会うためにも、日本に帰るにも飛行機を使う大移動が伴います。
日本へ帰るにはPCR検査などで陰性証明をすれば入国はできるけれど、ワクチンを打っている方がスムーズに飛行機に乗れるのではないか?と思い始めました。
それに日本に帰れたら、90歳を超える祖母にも会いたい。外国から帰ってきて、その上ワクチンを打っていないのに祖母に会いに行く事は出来ないということに気づきました。
また全員がワクチン接種済みのスペインの家族のところにワクチンを打ってない私は帰りずらい。
そんなこんなでワクチンを打ちたくないから、打たなあかん。って思う理由の方が多くなってきて。
将来あるかないか分からないワクチンの副反応の可能性より、感染率も含めて今ワクチンを打たないデメリットの方が沢山見えてきて、気持ちが傾きはじめてました。
旦那さんからの強い説得。
そんな理由もあって急に旦那さんが「ワクチンを打たなあかん!」って言い出しました。今までは「ワクチン接種はするだろうけど、急いではいない。っていうスタンスだったのに。 やっぱり日常生活の中に目に見えて増えて来た観光客の多さと、感染者数の増加に日に日に心配になってきたみたい。
そのうち毎日のように「ワクチンを一緒に打とう」「打たないと本当に怖い」という説得が始まりました。
「打つ方が怖いわ」「自分だけ打って来てください。」って断固拒否していたのですが、毎日説得してくるので拒否するのが正直めんどくさくなってきていました。
結果的に気持ちが大きく傾いたのは実の母親の言葉がきっかけでした。
最終的に「ワクチンを打つ」って決めた理由
母親は自分自身はワクチンを接種済みでしたが、私が接種するかどうかに関しては自分で決めればいいよ。という考えでした。
そんな母に旦那さんが「ワクチンを打とうって毎日説得してきて、悩み始めてる」と話すと、母がこんな話しをしてくれた。
母「私も昔、ちょっと身体の様子がおかしかったときに、病院に頼むから言って検査を受けてくれ!ってまめ(彼女の旦那、私の父)に言われてん。絶対に嫌やってずっと断り続けててんけど、私のことをめっちゃ心配するまめ見て、しゃーないから病院行ったわ。その時に思ってん。
自分の気持ちも大事やけど、結婚して家族を持つと自分一人だけの身体じゃないねんなぁって。心配してくれる家族の想いに寄り添って、自分の気持ちを変えるのも大事やねんなって。」
そう言われて、私の気持ちが大きく動いた。
その母からの言葉をきっかけにワクチン接種をしようか、と前向きに思い始めた。
そして考える中で、ある日私はふと気づいた。
ワクチンを接種しないって考えてた時、私は自分のことしか考えていなかった。
私は感染するリスクが低いから。
健康体だし、感染しても重症化する率低いと思うから。って。
もちろんワクチンは自分自身にに打つものだから、何かあった時に影響を受けるのは自分の身体。自分のことを考えるのは当たり前だけど。
でももしも知らない間にコロナに感染していたら、知らない間に私は他の誰かに感染させてしまうかもしれない。
ワクチンを打ちたくても健康の都合で打てない人だっている。
その人たちはこの先もコロナに感染しないかと恐怖の毎日過ごしていくことになる。
そして決めた。
ワクチンを打とうって。