スペイン人は意外と迷信を信じる性格
スペイン人の性格と言えば、声が大きい、陽気な性格などとよく言われている。
スペイン人に住んで発見した、彼らの性格。
彼ら、結構、迷信を信じる。
家の中で傘を広げたら不幸を呼ぶとか。
会話の中で、「縁起でもないようなこと」を言うと、木を触って、口にしたことが現実に起きないように、神様に守ってもらうとか。
例えば、「もし、仕事クビになったらさー」とか会話でいうと、家族みんな揃って、「そんな事が本当に起きないようにね、トントントントン」その辺にある、木でできてる机とか椅子を、トントン触る。
スペイン人、意外と迷信信者。
うちのボクちゃんも、もれなく迷信信者。
迷信を信じる性格なのは、全然いいねんけど、
その一部により、迷惑が被っていることがある。
日本人の私の生活に差し障る迷信。
その迷信、信じやんとこ、その１
日本料理でいうお醤油のように、スペイン料理にかかせないのが、お塩。
キッチンで料理をして、お塩を使う時。
彼らは、ボトルに入ったお塩をフリフリして使うのではなく、大きいびんに入ったお塩を、指でつまんで使う。
お料理が好きな我が家の彼。
その時、取りすぎた、お塩を彼はどうするか？
１、戻す。２、捨てる、３、舐める。
いいえ、どれでもありません。
答え、床に投げる。
え。
イタリアのトレビの泉に、コインを投げるように、華麗に、つまんだ塩を後ろに向かって、投げる。
家の中やないかーい
やめてくれ。
日本人でいう、お清めの塩を体に撒く感覚なのか？
「グッドラックなんだぜ？」
ってドヤ顔でいうてくるけど、家の中で塩撒くのはやめてくれ。
その迷信、信じやんとこ、その２
お塩の件で、皆さんに伝わったと思いますが、彼らは床にゴミを捨てる傾向がある。
スペインのバルに行ったら、床中、食べカスやら、紙ナプキンやら、ぐっちゃぐちゃに汚れている時がある。
「スペインでは、床が汚いバルこそ、人気のしるしだぜ」
と、彼らは、誇らしげ。
なるほど、文化の違い。
でも、そのルール、家でやらんといて。
そんなこんなで、塩撒いたり、食べかすを床に落としたりする、うちのボクちゃん。
食べかすを床に落とすのは、現在、私との共同生活のため、前向きに改善中。
でも、ついつい長年の癖で、床に散らばしちゃう。
夜、そのザラザラした床を、ホウキで掃きたい私。
でも、こっそり、ひっそりしないといけない。
なぜなら、うちに、迷信信者がいるから。
もし信者に見つかたら、
「夜にホウキはダメだーーー」
と、いつもはまぁまぁ、温厚な性格の彼、すっ飛んできちゃう。
夜に、（ホウキなどで）掃くは、バッドラックらしい。
そう、不幸、不運を家に呼ぶらしい。
スペイン人、大雑把で、がさつで、ちょっと野蛮な性格やのに、そんな迷信を信じる繊細な性格、持ち合わせてるんや。ただの悪口
彼、全力で止めてくる。
ほな、塩撒くの、やめてくれよ。
夜な夜な、掃く。掃かないでくれ。の、攻防戦がキッチンで繰り広げられる。
最近見つけた、信者を抑える作戦。
「私、日本人やから、その迷信、私には適用されやんで。」
少しひるむ彼。
そこで、私の極め付け、
「心配やったら、目つむっとき。」
彼、渋々退散。
よっしゃ、勝利。
性格や文化の違いを受け入れ、信者と共存する方法
国際結婚で文化が違うし、育ってきた環境も違う。
私、日本人やし、彼、スペイン人やし。
でもそれ以前に、そもそも違う人間やから、性格も生活の習慣も違って当たり前なんやと思う。
違う人間同士が一緒に生きていくと、「違うこと」で、ぶつかることもいっぱいある。
お互いに、相手のすることを受け入れられない時、目をつむる作戦。
見て見ぬ振りをするっていう意味だけじゃなくて、本当に目を閉じる。
「何も見えません。見ていません。」
で、半分くらいのことはお互い、大目にみれる。
全部は無理やけど。
文化の違い、育ってきた違いがあるから、生活スタイルも違って当たり前。
相手を変えるのは難しい。
全部を自分に合わせてくれ、って思うのも勝手やと思う。
でも、そう思っても、受け入れるのが、難しい時もお互いある。
そんな時用の、うちの家の緩和政策。
「目をつむる」
まぁ、だいたいは、温厚な性格で柔軟性がある彼が、終始目をつむってくれていて、私は、がっつり目を開けて、監視しちゃうんですけどね。
こんな、雑記を読んでくださり、ありがとうございます。
ポチンをしてくれたら、うちの信者が塩撒きにご自宅伺います。
